本棚の片隅で~喜怒哀楽感想文~

オススメの本を感情別に分類しています。感想自体は短め。

【ネタバレ有り】「読み応えは長篇並」の謳い文句に偽り無し!|『Story Seller』

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伊坂幸太郎『首折り男の周辺』と道尾秀介『光の箱』、本多孝好『ここじゃない場所』が特に好きです。

長編を読んで「好きだ-!」と思ってる作家さんは、やっぱり短編でも面白い!

 

『首折り男の周辺』は、小説を読む楽しさを存分に味わわせてくれた作品。

言葉遣いの妙……他媒体では表せないカタルシス

私の読み方が下手で見落とした伏線もあるかもしれないので、再読の価値あり。

 

『ここじゃない場所』は、ヒロインが良いキャラしすぎでした。

ちょっと(どころではなく)変人な主人公のキャラクターで、文章を隅から隅まで楽しめました。あとサヤかわいいよサヤ。

 

米澤穂信『玉野五十鈴の誉れ』は『儚い羊たちの祝宴』で既読。

……が、最初に読んだときより物凄く印象的!

『儚い~』は似た雰囲気の作品が多かったので、ちょっぴり埋もれてしまっていたのかなぁと思います。勿体ない。

違う作家さんたちの作品に囲まれていると、凄く雰囲気が引き立って良いです。大正ゴシック的な。

 

 

※以下、ネタバレを含みます!※

 

 

今回一番のお気に入りは『光の箱』!

切ないバッドエンドかと思いきや一転、幸福なハッピーエンドでした!

道尾さんのバッドエンドかと思いきやハッピーエンド、悲しい事件を経てからの温かい結末の描き方は本当に素敵。

作中の童話も、作者(作品内の)が小学校→中学校に上がるにつれて表現力が上がってるのが素晴らしいです。

悲しみの後だからこそ輝く希望、道尾さんの描く希望は本当に温かい光に包まれています。