本棚の片隅で~喜怒哀楽感想文~

オススメの本を感情別に分類しています。感想自体は短め。

ハラハラしたいとき

『午後二時の証言者たち』天野節子

午後二時の証言者たち [ 天野節子 ] 60オーバーでデビューされた作家さんとのことで、失礼ながら古くさいかな……?と思って読み始めたら、全然そんなことなかったです。 ラストはもう少しミステリーするのかと思っていたら、比較的ストレートな結末に。 あの…

震え上がる執念から憧れまで!|『女ともだち』

女ともだち (文春文庫) [ 村山 由佳 ] 冒頭3作がホラー過ぎて震えました。 坂井希久子「ト・モ・ダ・チ」のぞわぞわ感が凄いです。 最後を締める森絵都さんが最高オブ最高なのは言うまでもなく(変わらなくってもいい、それがネイチャー)、どの作品も良か…

無意識下にある人間のエゴを抉り出す|『噛みあわない会話と、ある過去について』辻村深月

噛みあわない会話と、ある過去について [ 辻村 深月 ] タイトル通り、会話劇多めの短編集。 「パッとしない子」が主人公ザマーミロすぎて、正直私は爽快でした。 いじめてなくても疎んでいるのは伝わるもの。尊敬しなくていい大人がいる、大切にしなくていい…

主人公はサイコパス?隅々まで張り巡らされた仕掛けにも注目!|『スケルトン・キー』道尾秀介

スケルトン・キー [ 道尾 秀介 ]価格:1620円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) 今回も色々なサプライズがあって面白かったけど、バイオレンス成分が多いかな……と思ってたら、最後の最後で胸に染みました。 どうか祈りを、どうか願いを。「大丈夫」と繰り返…

『時限病棟』知念実希人

時限病棟 (実業之日本社文庫) [ 知念実希人 ]価格:640円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) 岡嶋二人『そして扉は閉ざされた』の動きがあるバージョンといった感じ。 いくつも謎が現れて、それを解いてが繰り返されるので、飽きることがなかったです。 そ…

『八月は冷たい城』恩田陸

八月は冷たい城 [ 恩田 陸 ]価格:2484円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) 恩田さんは『七月に流れる花』以上にこの八月を書きたかったのかなぁとなんとなく思います。 密室内で次々と畳み掛けてくるのは、児童文学ながら流石の一言。

『明日の食卓』椰月美智子

明日の食卓 [ 椰月 美智子 ]価格:1728円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) おおおおう、冒頭のくだりは一体どの家族なのか?と気になって一気読み!面白い試みでした。 子どもを産んでから読むと、まさに「産む前には戻れない」級に感じ方が変わりそうな一…

『ナイルパーチの女子会』柚木麻子

ナイルパーチの女子会 [ 柚木麻子 ]価格:1620円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) 暴力的で、禍々しくて胸を刺す。柚木さんの作品の中では一番好きかもしれません。 幸いにも女友達がいる私にはここまでの狂気は理解できないけれど、栄利子の思考に共感で…

『スタフ staph』道尾秀介

スタフ [ 道尾秀介 ]価格:1728円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) 幼き心が起こした事件とも呼べないような事件。 結末は意外だったけれども、驚きよりもやるせなさが残りました。もっと他に道はなかったのか、きっとあっただろうに。 staphとはブドウ球…

『啼かない鳥は空に溺れる』唯川恵

啼かない鳥は空に溺れる [ 唯川恵 ]価格:1620円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) うーわー……読了後、胸に沈む澱の量が半端ではないです。だくだく、だくだくと。 亜沙子の母親が「当然」だと思っている様が我が母のようで泣きました。 千遥は最後すごくい…

黒々と蠢く道尾小説!|『鬼の跫音』道尾秀介

鬼の跫音 (角川文庫) [ 道尾秀介 ]価格:555円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) うへぇぇ、えぐい……! ハッピーエンドなどという生やさしいものは一切無く、最後に明かされる真相にゾクリ。 米澤穂信『満願』と趣向は似てますが、こちらのほうが風景に潜…

『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』本多孝好

ストレイヤーズ・クロニクル(ACT-1) (集英社文庫) [ 本多孝好 ]価格:604円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) ラストの<アゲハ>の集会がわっくわく!一気に次巻を手に取りたくなりました! 最後に<アゲハ>の集団、そして昴たちの集団を対比させて描いて…

『禁断の魔術』東野圭吾

禁断の魔術 (文春文庫) [ 東野圭吾 ]価格:712円(税込、送料無料) (2018/8/11時点) 短編を長編に改稿したためか、ミステリーとしての構造は至ってシンプル。 屋上でのクライマックスのシーンが胸に熱く、読み応えがありました。 私は映像化にはどちらかと…

【ネタバレ有り】『夜の国のクーパー』伊坂幸太郎

夜の国のクーパー (創元推理文庫) [ 伊坂幸太郎 ]価格:842円(税込、送料無料) (2018/8/10時点) これぞ大人の童話世界。 どうなることかとハラハラしながら読み進めたけれど、凄く素敵な結末でした! 数ページに1回は毛繕いをする猫たちが可愛すぎる、中…

『罪の余白』芦沢央

罪の余白 (角川文庫) [ 芦沢央 ]価格:648円(税込、送料無料) (2018/8/10時点) 娘の死の真相を探るミステリーかと思いきや、転落に至る経緯は早々に明かされます。 そこにある悪意は酷いものだけれど登場人物はそこまで苛烈ではなく「どこにでもいそう」…

次々に起こる事件に隠された深い闇。闇は闇のまま、どこまでも堕ちていく|『背中、押してやろうか?』悠木シュン

背中、押してやろうか? [ 悠木シュン ]価格:1404円(税込、送料無料) (2018/3/11時点) 今まで読んだ小説の中で一番救いがないのではないかと思うほどの鬱エンド。鬱でした……。いじめられている側の心境の描写が生々しい。 いや、でも一平に対するこれはさ…

母親であることのみに固執する、それは歪みを生んで、心を蝕んでいく|『完璧な母親』まさきとしか

完璧な母親 (幻冬舎文庫) [ まさきとしか ]価格:745円(税込、送料無料) (2018/3/11時点) 今回も見事な吸引力。これが機能不全家族というやつかしら……。 それでも玻瑠子はよく育ったし、頑張ってると思うんだなあ。

【ネタバレ有り】最後はまるで砂漠の中に幻のオアシスを見つけた旅人のよう|『手のひらの砂漠』唯川恵

手のひらの砂漠 (集英社文庫(日本)) [ 唯川 恵 ]価格:756円(税込、送料無料) (2018/3/11時点) 狂気に対抗する手段はやはりそれしかないのでしょうか……。 伊原と結ばれなかったラストが悲しくて仕方ありません。 最後の光が、希望に見えきれなくて辛い。 …

ハラハラしたいときのオススメ本

美しき凶器 長編推理小説 (光文社文庫) [ 東野圭吾 ] ユージニア (角川文庫) [ 恩田 陸 ] インシテミル (文春文庫) [ 米澤穂信 ] 少女たちの羅針盤 [ 水生大海 ] かいぶつのまち [ 水生大海 ] サマーサイダー (文春文庫) [ 壁井ユカコ ] 盲目的な恋…